光ビーコン受信で進行方向のVICS情報が消滅?
2008年1月6日更新
この機種はハードディスク型カーナビとしては、管理人が初めて購入したカーナビです。
ビーコンユニットを搭載したカーナビは、光ビーコンを通過することにより前方の詳細な情報を受信して、
目的地に早く到着するため渋滞を回避するルートを案内(動的経路誘導システム:DRGS)したり、
進行方向の状況を容易に把握するために簡易図形を表示したりします。
管理人としては、光ビーコンが受信できないカーナビはカーナビと呼べません。
管理人がカーナビを購入する際は、必ずビーコンユニットをセットで購入しています。
カーナビが交通情報を受信する方法としてFM-VICS・光ビーコン・電波ビーコンの3種類があり、
ポータブル・ナビゲーション・デバイス(PND)を除くほとんどのカーナビで
FM-VICSによる交通情報を受信することができます。
一般的なカーナビではFM-VICSを受信している状態で光ビーコンを受信すると、
地図上(レベル3)ではFM-VICSによる渋滞・規制情報(矢印・アイコン)の上に重さるように
光ビーコンの情報を表示します。簡単に言えば、FM-VICSと光ビーコンの情報をミックス表示します。
しかし、ここで紹介するカーナビはFM-VICSを受信している状態で光ビーコンを受信すると、
光ビーコンの情報がFM-VICSの情報を上書きしてFM-VICSの情報が消えてしまいます。
つまり、FM-VICSと光ビーコンの情報をミックス表示が出来ないわけです。
ミックス表示が出来ないカーナビではどのような問題が生じるのか説明します。
一般的なカーナビの表示イメージ | |
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FM-VICSを受信 |
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FM-VICSを受信した状態で 光ビーコンを受信 FM-VICSと光ビーコンの 情報がMIX表示 |
問題のあるカーナビの表示イメージ | |
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FM-VICSを受信 FM-VICS受信だけでは 一般的なカーナビと 変わりはないが… |
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FM-VICSを受信した状態で 光ビーコンを受信 FM-VICSと光ビーコンの 情報がMIX表示ができず、 四角形の内側部分の 情報が消えている。 遠方のFM-VICS情報 は消えない。 |
受信する光ビーコンによっては、橙色で示してある情報範囲は異なるため、
ミックス表示ができず消滅してしまう範囲も異なってきます。
特に影響が大きいのは、進路方向の情報を多く含まない光ビーコンを受信した場合です。
推測ですが、光ビーコン受信後、自車より遠方(光ビーコン未提供エリア)のFM-VICS情報は消滅せず、
自車周辺(光ビーコン提供エリア)でミックス表示が出来ないということは、
光ビーコンの情報範囲と同一メッシュ内の情報だけミックス表示が不可能ではないかと思っています。
いずれにしろ、FM+BEACONのミックス表示が不可能な状態では周辺の渋滞確認が不可能であり、
ドライバーの自立的な判断(走行路の選定)に影響があります。
また、渋滞を考慮したルート案内(DRGS)にも影響があり、共にVICSの機能が損なわれてると言えるでしょう。
仮に進路後方の情報だけが消滅したとしても、前方が大渋滞していれば後方へ迂回という手段もありますし、
前方経由地・後方目的地ということも考えられます。
復路の道路状況を確認する上でも、後方の情報は重要だと思います。
この問題ついてメーカーに問い合わせたところ、仕様なので改良することはないとの事でした。
しかし、電話で対応していただいたサポート担当者の個人的な意見としては、
私の考え方に納得されており仕様として問題があるようなコメントを頂きました。
ちなみに、ここのメーカーのカーナビは全てこのような仕様であり、
以前のモデル(DVDナビ)でも、同一の現象を確認しております。
尚、この件に関するご質問には一切お答えすることができません。 |